01なぜ「磨いているのに」むし歯になるの?

歯みがきの目的は、むし歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を落とすことです。しかし、一般的な歯ブラシだけでのケアでは、歯垢の除去率はおよそ60%程度といわれています。

つまり「毎日磨いている」ことと「きちんと汚れが落ちている」ことは、必ずしも同じではありません。磨く時間や回数よりも、どこを・どのように磨くかが大切なのです。

POINT

歯垢は水に溶けにくく、うがいだけでは落ちません。歯ブラシの毛先を歯面にしっかり当て、物理的にこすり落とすことが必要です。

02磨き残しが多い3つのポイント

磨き残しが多い部位のイメージ
染め出し液を使うと、磨き残しがひと目でわかります

① 歯と歯ぐきの境目

最も歯垢がたまりやすく、歯周病の入り口にもなる場所です。歯ブラシを歯ぐきに対して45度に傾け、毛先を境目に当てて小刻みに動かしましょう。

② 歯と歯の間

歯ブラシの毛先がほとんど届かない部分です。むし歯の約半数はこの「歯間部」から始まるともいわれています。デンタルフロスや歯間ブラシの併用が欠かせません。

③ 奥歯の噛み合わせと一番奥の歯の裏側

奥歯の溝は複雑で、さらに一番奥の歯の裏側は歯ブラシが届きにくい死角です。ヘッドの小さい歯ブラシを使い、口を少し閉じ気味にすると届きやすくなります。

部位おすすめのケア用品ポイント
歯と歯ぐきの境目やわらかめの歯ブラシ45度に当てて小刻みに
歯と歯の間デンタルフロス・歯間ブラシ1日1回、寝る前に
奥歯の裏側タフトブラシペンを持つように軽く

03今日からできる3つの対策

  • 磨く順番を決める毎回同じ順番で磨くと、磨き忘れが減ります。
  • フロスを習慣にするまずは寝る前の1回からで大丈夫です。
  • 歯ブラシは1ヶ月で交換毛先が開くと汚れを落とす力が大きく下がります。

「正しい磨き方は人によって違います。歯並びや癖に合わせたブラッシング方法を、メンテナンスの際にお伝えしていますので、気軽に聞いてくださいね。」

歯科衛生士 小野寺 美咲

04セルフケアの限界と定期検診の大切さ

どれだけ丁寧に磨いても、一度硬くなった歯石はご自身では取り除けません。3〜4ヶ月に一度の定期検診で、プロによるクリーニングと早期チェックを受けることが、むし歯を防ぐいちばんの近道です。

当院では担当制の歯科衛生士が、お一人おひとりのお口の状態に合わせたケア方法をご提案しています。「しばらく歯医者に行っていない」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。

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